フルリモートで会議は週1回程度、残業も少ない……それでも開発本部のエンジニアが円滑に働けている理由

 
 
人事担当の中谷祐介が、社内のさまざまなチームとそこで働くメンバーにスポットを当て、それぞれの役割や働き方について詳しくご紹介するこのシリーズ。
今回は開発本部を統括するCTOの大西智也さんにお話をうかがっています。
開発本部は、言うまでもなくmicroCMSのプロダクト開発の根幹というべき部署。新機能開発だけでなく、エンジニアチームが安心してリリースできる環境整備にも取り組んでいます。
前編では大西さんの入社理由とmicroCMSの開発スタイルについて伺いました。
 
 
後編では、フルリモートで非同期コミュニケーションでも円滑に業務が推進できる理由だけでなく、今後開発本部をどのような組織にしていきたいのかを語っていただきました。
microCMSが求めるエンジニア像についてもうかがいましたので、ぜひご一読ください。
 

非同期コミュニケーションでも円滑に業務が進められる理由

 
――microCMSはフルリモート勤務ですが、メンバーとのコミュニケーションはどのようにとっていますか。
 
大西: 
エンジニアに限らず全社的に非同期コミュニケーションがメインで、基本的には必要な時にSlack上でコミュニケーションを取るスタイルです。
microCMSの働き方の指針の一つに「オープン」という指針があります。これはどんな情報でもなるべくオープンにしていこうというもので、例えばSlackに技術的な悩みや、気になることを雑に投稿すると、それに気づいた人がコメントするのが当たり前になっていますね。1人で悩む時間ってもったいないじゃないですか。悩んでいることをそのまま投稿して誰かにアドバイスをもらって解決したほうが早いです。
もちろん、込み入った話や口頭で説明したい場合は同期的なコミュニケーションもしっかりと使います。我々はSlackのハドルを使うことがほとんどです。ただ、ここでも「今、声かけると悪いかな?」とか思う必要はないですし、声をかけられて迷惑だと思うメンバーもいません。必要なときに会話できるので、円滑に業務を進められる雰囲気になっているのかなと思いますね。
 
 
――定例会議などはどのくらいの頻度で実施していますか。
 
大西: 
毎日の朝会や夕会のような定例会はしていませんし、定例のミーティングも週1回、簡単な進捗確認をするぐらいです。一般的にエンジニアってミーティングが多くて、実は業務時間の4~5割しかプログラミングに使えていないと言われることもあるんです。でも、この前チームで振り返りをした時に、うちのメンバーは業務時間の9割近くを開発の時間に使えていることがわかりました。非同期ワークがしっかり根づいているので、メンバーのミーティングは週に2〜3回あるかないかなんですよね。
そういった状況もあってか、残業が少ないんです。ベンチャーだと、がむしゃらに働くイメージを持つ方もいるかもしれませんが、全社員プライベートも大切にしているのでワークライフバランスが取れています。
 
――開発のスケジュール管理はどうされているんですか?
 
大西: 
全社員それぞれがClickUpというタスク管理ツールを使って自分でタスク管理しています。自分のタスクは自分で期限を決めて遂行するのですが、オープンになっているのでいつでも誰でも閲覧できる状態です。
タスクを見れば各個人の状況はわかりますから、各自のスケジュールを上から細かく管理するようなことはしていません。会社や顧客からの依頼などで期限があるものもありますが、基本的にはベストエフォートで物事が進んでいます。結局、物事はベストエフォートでしか進まないので、個々人の作業が少し遅れていてもそこまで執着しないという感じですね。うまく進まないときはワークフローを改善し、全員の作業が早くなるような動きをするべきだと思っています。
 

エンジニアがより楽しく仕事できる環境をつくりたい

 
――開発本部として今後進めていきたいこと、実現したいことはどんなことでしょうか。
 
大西: 
まずはmicroCMSというサービスの品質を保ちつつ、お客様にスピーディーに新機能や新しい価値を提供していく仕組みづくりをもっと進めたいです。前編でもお話しましたが、バックエンド・インフラの課題も解決していきたいですね。
あとは、AIと統合してmicroCMSをより便利に使えるようにするとか、最先端技術を導入して、より便利なものにしていきたいとも考えています。
 
――CTOとしてどんなエンジニアチームを作っていきたいと思っていますか。
 
大西: 
エンジニアの多くは、新機能をプログラミングするのが一番楽しいと思っているんです。でも、新しい機能を開発ばかりしているわけにはいかない。休日でも「アラートが上がってきたらどう対応しよう」とか、プライベートで旅行に行くにしても、「会社のパソコンを持って行った方がいいかな」って思ってしまうところがあるんですよね。
でも、それって会社から明示的に言われているわけでもないし、個人の使命感だったりもする。不具合が起こってもないのに「これ大丈夫かな……」と不安になりながらリリースするようなこともあります。それってちょっと損だなぁって思うんですよね。
だから、できるだけ仕組み化や自動化をして、そういう部分を気にしなくていい体制にするのが理想です。働いている間は楽しく仕事をして、自信を持ってリリースする。そういうカルチャーを持つ集団にしていきたいですね。
 

新たなメンバーとともに、お客様により便利なものをより速く届けたい

 
――今回は4つの職種でエンジニアを採用する予定ですが、それぞれに必要なスキルセットや求める人材について教えてください。
 
大西: 
まずはプラットフォームチームのバックエンド領域のエンジニアです。システム全体の安定稼働やパフォーマンス向上のための取り組みをするチームに入っていただきます。Go移植、インフラの管理やSRE、オブザーバビリティ、開発者体験の改善まで、幅広く活躍してほしいですね。
次に、ストリームアラインドチームのプロダクトエンジニアです。今はフロントエンドとバックエンドのAPI開発を同じエンジニアが担当しているので、そういう働き方をしてみたい人にぜひ応募してほしいですね。今はフロントエンドだけしかできないけど、Go言語でのAPI開発にもチャレンジしたい人も大歓迎です。
3つ目は、プラットフォームチームのフロントエンド領域のエンジニアです。フロントエンドの技術的な課題の解決や技術負債の返済、機能開発をしているチームへの技術的なサポートなどを行います。またフロントエンドでAPIを利用するユーザ向けにJavaScript SDKを提供しているのでSDK開発も担当していただきます。
フロントエンドの技術やトレンドを追うのが好きな人、E2Eテストのようなフロントエンドから見た品質向上、キャッシュ戦略などに興味がある人などに入ってもらえるとうれしいですね。
最後は、QAエンジニアです。品質担保のためのチームを新設したいと考えていて、その1人目のQAエンジニアを募集します。我々のサービスの品質を担保するための戦略を練るところからおまかせしたいです。外形監視やE2Eテストの運用、Qaseを使ったテストケース管理と、プロダクトの仕様書の管理なども引き継いでいきたいですね。
 
 
――microCMSのカルチャーに合うのはどんな人だと思いますか。
 
大西: 
フルリモート勤務が前提なので、首都圏住まいでなくても全然構いません。現在も全国各地で社員が働いています。フルリモート勤務が未経験という方でも構いませんが、指示待ちではなく自律して自分の仕事を進める働き方に興味がある人であれば向いていると思います。
メンバー同士のコミュニケーションは非同期ですが、黙々と作業するのではなく、課題があったらそれをシェアして、周りと連携しながら働くことになります。フルリモートとはいえ、1人で黙々と作業したい人は合わないかもしれないですね。
 
――最後に、応募を考えているエンジニアの皆さんへのメッセージをお願いします!
 
大西: 
今回の募集は、お客様により便利なものを作って届けることを加速させることが目的です。そのために、我々のプロダクトに共感できる方、非同期ワークで自律して業務を進めるという働き方に共感できる方はぜひ応募していただきたいと思います。
microCMSは、フルリモートでフレックス、残業ゼロといった働く環境の良さだけでなく、AI系の生産性向上ツールや各種SaaS等の導入にも柔軟で、CEO、CXO、PMも含めてエンジニアであるので技術負債の返済や効率化のための自動化への意識も高い会社です。特に自動化は開発領域だけでなく、全社的なワークフローにも強く根づいています。エンジニアとしては非常に働きやすい環境だと自負しています。
またまだ人数も少なく、柔軟に変更できますので、何か1つでも興味があればぜひご連絡ください。
以上、開発本部を統括するCTOの大西智也さんにお話をうかがいました。コミュニケーションを大事に、柔軟に開発を行う社風が伝わりましたでしょうか。
今後も部門インタビューは続けていきます!次回のインタビューはどの部署でしょうか。ぜひお楽しみに!
 

 

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